エレプラの協力業者様である,CYNKさんは、画像制御を得意とするプラグラマさんです。
ハード系を熟知したプログラマさんて意外と少ないので、非常に「できる」方です。
そんな、CYNKさんと、ある日飲み会の話のなかで、エレプラが
「デジタルのジュークボックスって無いのかな?」と聞いいたところ、
「そんなのいっぱいあるよ。 高いけど・・・」
(そうか~~~↘) とスルーして、しばらく経った後日、
CYNKが、ある「ブツ」を持ってきました。
Raspberry Pi と 無線ルーターでした。
「この前、デジタルジュークボックスの話したろ。 俺も密かに考えていたんだ」とCYNKさん。
(なにー! ) 「AppleやAndroid のAIR PLAY が受信できるシステムだ」 (おおお---!)
「これと、デシタルアンプキットを組み合わせれば、いいんじゃない?」とエレプラのことを思っての
お言葉。 やはり、できる方はは違う。 しかも、1週間も経っていないぞ!
早速、試運転。 Raspberry Pi のSDカードスロットには、
LINUXベースのOSがインストールされたSDカードが挿してあります。
用意するのは、USBマウス、DC5VACアダプタ, モニタ、LANケーブルだけ
(画面出力はデフォルトがHDMIなので、HDMI→VGA変換アダプタを購入)
電源スイッチも何も無いので、各接続を丁寧に確認しながら、
最後に、電源であるACアダプタを指します。
Raspberry Pi っていつも思うけど、ほんとにPCですね。
おお、久しぶりに見るLINUX起動画面。 今のLINUXは、軽くなりましたね。
しかも、立ち上がったソフトはGUIで昔の取っ付きにくさは微塵もありません。
WEBに出ている無線ルーターで、自動DNSであれば設定無しで使用可能です。
あとは、手持ちのスマートデバイスでネットワークに入る設定をして、
AIR PLAY の設定をすれば、手持ちの好きな音楽が流せるというわけです。
また、PCやNASから、音楽やビデオも呼び出して再生も可能です。
う~ん。 まさにデジタルジュークボックスの元が目の前にある。
ところで、Raspberry Pi は、上記の使用条件だと、そのままでは
1時間も使用できませんでした。 トホホ・・・ 問題は2点
① 消費電流がとても多くなり、DC5V 2Aないと、動作しません。
② MPUが発熱して、フリーズしてしまいます。
MPUにヒートシンクを付けただけでは放熱は追いつかず
考えたあげく、写真のようになりました。
専用ケースをはちの巣にしてやったぜ~。
更に、上面にDCファンつけようとしたが、基板にはDC5Vの出力しかない。
部品屋なのに、DC12Vのファンしか無い。でも、ご安心あれ。
DCファンは、ものによっては定格より低い電圧でも、回ってくれるものがあります。
ましてや日本製ですから、問題ありません。 逆に、低回転数で静音効果が得られます。
この組み合わせで、ようやく連続運転が可能になりました。
もちろん、エレプラのデジタルアンプキット TDA7492KITと組み合わせて
店舗の、メインの音響システムとして稼働しています。
肝心の音質はというと、Raspberry Pi から高周波ノイズが発生していて、
耳のいい人は、気になるようです。止めようにも、この基板では....
Raspberry Pi は、やはり、テストやデモ用であって、実用にはなりません。
でも、このようなシステムをいとも簡単に構築してくるCYNKさんには、脱帽でございます。
やはり、開発という仕事は、アイデアと早さなんですね。
今度は、WANDBOARD でやってみたいなー。
MPUそのものと、基板がしっかりしてるし、もともと
マルチメディア目的で企画されているので、お金と時間の余裕があったら
取り組んでみたいと思います。